京都大学の入試が終了しました。

今年度の英語の問題を読みましたので概評を述べます。
Ⅰ 「ホッキョクギツネの移動の調査」に関する話題
訳出しにくい部分もありますが、京大の標準レベルの和訳問題でした。
例年並み。
Ⅱ 「オペ(手術)」に関する話題
エッセイ調の文章で訳出しにくい。下線部のみでなく前後の文脈を踏まえて
適切に訳出する必要があり、京都大学らしい問題でした。受験生達は苦労した
ことでしょう。
記号選択式が導入
やや難化。
Ⅲ 和文英訳
例年に比べると、こなれすぎて書きづらい部分は少なく感じました。
こなれた日本語を英語で書きやすい日本語に書き換える練習をしっかり
積んだ受験生であれば、しっかり解答を書けたことでしょう。
易化。
昨年カンニング問題で物議を醸した英語ですが、予想通り昨年よりも難化しました。
今後もこのレベルは保たれていくことでしょう。
Ⅱに記号選択式問題が導入されたのが大きな変化です。
今後も継続されるのでしょうか?
京大の英文和訳の対策のアドバイスを少々
- 文法・基本単語はきっちりマスターしていることは前提条件。
- その上で、文構造を正確に捉えてそれをしっかり反映した訳を心掛けましょう。
- それで日本語としておかしく感じる場合は、思い切って意訳を施しましょう。
- ただし飛躍しすぎてはいけません。
- 文章の全てを文法的に解釈して説明できるくらい文法を理解しましょう。
- 地道に辞書(最近は電子辞書があって便利ですね。)を片手に英文を
- 読み込んでいくのが近道です。
- 英作でもそうですが、自分で書いてみなければ話になりません。
- そうして書いた答案を信頼できる方に添削してもらいましょう。
- 書店などで販売されている過去問の模範解答は洗練されすぎていて
- 参考にならないケースもあります。(そんな解答を書ける受験生はごく少数です)